日本IBMは、「IBM Watson Assistant」に、AIやオートメーションの新機能を追加した。また、IntelePeerのCPaaS「Atmosphere Communications Platform」がWatson Assistantで利用可能になった。
日本IBMは2021年9月9日、AI(人工知能)アシスタント「IBM Watson Assistant(Watson Assistant)」に、AIやオートメーションの新機能を追加したと発表した。音声エージェントをこれまでよりも素早くセットアップできる。
また、IntelePeerとの協業によって、同社のCPaaS(Communications Platform as a Service)「Atmosphere Communications Platform」がWatson Assistantで利用できるようになった。これによって、音声機能や仮想エージェントの新しい電話番号を素早く設定できる。
既存のコンタクトセンター向け電話システムでもWatson Assistantへの接続は可能だ。SIP(Session Initiation Protocol、コンピュータネットワーク上で、IP電話の通話などを制御するための呼制御プロトコルのこと)を使用するほとんどの大手コンタクトセンタープラットフォームに、コーディングなしで30分程度で接続できるという。
この他、Watson Assistantの検索スキル機能に、IBM Researchの質問応答(QA)システムをベースにしたショートアンサー検索を追加した。一節が長い質問文であっても、質問への回答が含まれる文脈のまま数単語で回答できる。
さらに、新しくなったエージェントアプリ機能では、仮想エージェントが対応を中断したところから、カスタマーサービスのエージェントに顧客を引き継ぐことが可能になった。カスタマーサービスのエージェントに最新のトランススクリプトを画面上で提供することで、引き継ぎが発生した場合でも顧客は再度同じ質問を繰り返す必要がなくなり、速やかに問題を解決できるようになる。
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