日本オーチス・エレベータとZMPは、エレベーターとロボットのクラウドを用いた連携に成功した。ロボットが人の手を介さずにエレベーターを呼び、目的地を選択して、ビル内を垂直に移動できることを確認した。
日本オーチス・エレベータ(オーチス)は2021年8月3日、同社のエレベーターとZMPのロボットのクラウドを用いた連携に成功したと発表した。
両社は、千葉県芝山町の日本オーチス・エレベータ・ロジスティックス&エンジニアリングセンターにて共同実験を実施。オーチスのクラウドシステムとZMPのクラウドシステム「ROBO-HI」を接続し、オーチスのエレベーターとZMPの無人警備ロボット「PATORO」を連携させた。ロボットが人の手を介さずにエレベーターを呼び、目的地を選択して、ビル内を垂直に移動できることを確認した。
クラウドシステムの接続には、エレベーターと自律型サービスロボットとの連携用に設計したAPI「Otis Integrated Dispatch」を用いた。同APIを用いることで、従来の有線によるエレベーターとロボットとの連携に比べて、工期の短縮やコストの低減が可能となる。また同APIは、さまざまなプロバイダーのロボットに対応できる。
両社は今後も、エレベーターと連携したさらなる自律的かつ高度なロボットの運用に向けて取り組みを進める予定だ。
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