ダッソー・システムズは年次カンファレンス「3DEXPERIENCE CONFERENCE JAPAN 2021」をオンラインで開催(会期:2021年6月15日〜7月9日)。本稿では、基調講演の中から同社 代表取締役社長のフィリップ・ゴドブ氏の講演「変化する社会を支えるバーチャルツインエクスペリエンス」の内容をお届けする。
ダッソー・システムズは2021年6月15日〜7月9日までの期間、年次カンファレンス「3DEXPERIENCE CONFERENCE JAPAN 2021」をオンラインで開催。“バーチャルのチカラで限界を超える”をテーマに、基調講演の他、約60の業界別セッションを展開し、同社の取り組みや戦略に加え、事例講演などを通じたデジタルトランスフォーメーション(DX)の実現やイノベーション創出に役立つ豊富な情報発信が行われた。
本稿では、基調講演の中から同社 代表取締役社長のフィリップ・ゴドブ氏の講演「変化する社会を支えるバーチャルツインエクスペリエンス」の内容をお届けする。
今、世界中の多くの企業がイノベーション創出に向けた取り組みを加速させている。より優れた製品やサービスを開発しながら、いかに早く変革を成し遂げられるかが、今後のビジネスの成長や競争力強化のカギを握り、“イノベーションなしでは成立しない時代”へと突入しようとしている。
こうした難しい課題に直面する企業に対し、ダッソー・システムズは“バーチャル世界でシミュレーションを実行し、理解し、体験することを通じて、現実世界の可能性を高める”という信念の下、迫られる企業の変革を助け、イノベーション創出を支援する豊富な製品サービスを提供する。また、バーチャルツインを中心とし、設計や製造のみならず、解析、管理、マーケティングなどに至るあらゆる関係者が、同一プラットフォーム上で一堂に会してコラボレーションを実現する「3DEXPERIENCEプラットフォーム」を展開している。
ゴドブ氏は「われわれが提供する全てのテクノロジー、全ての製品ブランドはこの3DEXPERIENCEプラットフォームに統合されており、継続的な投資や新たなテクノロジーの買収などを通じて、さらなるプラットフォームの強化に努めている」と述べ、近年、コラボレーティブおよびデータサイエンス機能の拡充や、自動運転認証といった新たな領域への戦略的投資に注力してきた点をアピールする。
また、このコロナ禍において、プラットフォームの重要性が高まるとともに、クラウド移行が加速する中、ダッソー・システムズではオンプレミスで展開する3DEXPERIENCEプラットフォームの機能群(ロール)のほとんどをクラウド対応し、同社が注力する11の産業分野へ展開を開始している。さらに、クラウドインフラを提供するパートナー企業が運営するデータセンターも日本に拠点を構えており、安心して利用できる点をアピール。「2021年から日本でもOutscaleの提供も可能になった」(ゴドブ氏)という。
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