デジタルツインを制覇するNVIDIAの「Omniverse」モノづくり総合版メルマガ 編集後記

GPU→AI→デジタルツインという流れで制覇します。

» 2021年05月06日 12時00分 公開
[朴尚洙MONOist]

 この記事は、2021年5月6日発行の「モノづくり総合版 メールマガジン」に掲載されたMONOistの編集担当者による編集後記の転載です。


デジタルツインを制覇するNVIDIAの「Omniverse」

 約1カ月前になりますが、NVIDIAが2021年4月12〜16日にユーザーイベント「GTC(GPU Technology Conference) 2021」をオンラインで開催しました。同社のGTCの基調講演といえば、革ジャンおじさんでおなじみ(?)の同社CEO ジェンスン・フアン(Jensen Huang)氏が、毎回さまざまな新製品を発表することで知られています。今回のGTC 2021で注目を集めたのは、GPUベンダーとして知られる同社初のCPU製品「Grace」でした。

 NVIDIAはこれまでも2008年に発表した「Tegraシリーズ」を皮切りに、現在の「Jetsonシリーズ」などに代表されるArmのプロセッサコアとNVIDIAのGPUを集積したSoC製品を展開しています。ただしこれらのSoC製品の位置付けはあくまでGPUを主役としたGPU製品でした。GPUを持たないCPUでのみ構成される製品はGraceが初めて、ということで注目を集めたわけです。ただし、GTC 2021の発表内容で最も重要だったのはオープンコラボレーションプラットフォームである「Omniverse」の本格展開開始だったのではないかと思っています。

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