見る向きによって見えるものが大きく変わります。
この記事は、2020年8月6日発行の「モノづくり総合版メールマガジン」に掲載されたMONOistの編集担当者による編集後記の転載です。
「スマート工場化」や「デジタル技術を生かしたモノづくり」などが大きな注目を集め、多くの製造業がこれらの実践に取り組むようになっています。モノづくり現場にITなどのデジタル技術を積極的に採用し、圧倒的な効率化などを生み出す動きですが、こういう動きが実際に進めば進むほど、「製造現場」というのをどちらの方向から見ているのかでさまざまな捉え方や粒度が大きく変わってくるものだなと感じる機会が増えてきているように感じています。
MONOistではこうした製造現場のモノづくりの力とデジタル技術の懸け橋になることを目指し、現場で役立つデジタル技術とその価値の発信に力を入れてきたので、両方の立場や感覚が分かるのですが、それでも「ああ、これは現場の皆さんには伝わらないだろうなあ」や「この感覚はITの皆さんには理解できないだろうなあ」と感じることがよくあります。
最近、それを強く感じたのが2020年7月に発表されたオムロンの「ロボット統合コントローラー」の取材でした。
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