スズキの英国法人は2019年12月13日(現地時間)、電源電圧が48Vのマイルドハイブリッド(HV)システムを「スイフトスポーツ」「ビターラ」「S-Cross」に搭載して2020年春に発売すると発表した。
スズキの英国法人は2019年12月13日(現地時間)、電源電圧が48Vのマイルドハイブリッド(HV)システムを「スイフトスポーツ」「ビターラ」「S-Cross」に搭載して2020年春に発売すると発表した。CO2排出量は最大20%削減し、WLTPモード燃費は15%改善するとしている。
48VマイルドHVシステムは、新開発の「K14D」エンジンと組み合わせる。2016年から搭載している12VのマイルドHVシステムと似た構造で、リチウムイオンバッテリー、発電とスターターモーターを兼ねたインテグレーテッドスタータージェネレータ―(ISG)、DC-DCコンバーターで構成されている。現行のシステムと比較して、重量の増加は15kg以下に抑えた。
ISGはエンジン回転数2000rpmから235Nmを発揮し、加速時にエンジンをアシストする。リチウムイオン電池は減速と制動から回生したエネルギーで充電し、ISGによるアイドリングストップ機能を組み込んでいる。48VバッテリーとDC-DCコンバーターはフロントシートの下にあり、全体の重量配分に貢献するという。エンジン回転数が1000rpm以下のときにクラッチが切断され、マイルドHVシステムからエアコンやライト、オーディオに電力を供給する。これにより、10MPH(時速16km)以下の低速域や静止中のエンジンのアイドリングを制御、維持するという。
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