ローランド ディー.ジー.の子会社で歯科技工向けデジタルソリューションを提供するDGSHAPEは、歯科用ミリングマシン「DWXシリーズ」の世界累計出荷台数が1万台を突破したことを発表した。
ローランド ディー.ジー.の子会社で歯科技工向けデジタルソリューションを提供するDGSHAPEは2019年12月11日、歯科用ミリングマシン「DWXシリーズ」の世界累計出荷台数が1万台を突破したことを発表した。
DWXシリーズは、歯の詰め物や被せ物といった補綴物(ほてつぶつ)の製作に用いられるミリングマシンである。四半世紀にわたり培ってきたローランド ディー.ジー.の3次元切削加工技術を歯科技工の分野に応用。2010年にDWXシリーズを立ち上げ、第1号機となる4軸制御のエントリーマシン「DWX-30」を市場投入した。
翌2011年には、5軸制御の高性能モデル「DWX-50」の提供を開始し、市場参入を果たした。2013年、従来機の加工精度はそのままに、さらなるコンパクトサイズと簡単操作を追求した「DWX-4」を発売し、2015年にはデザインを一新した「DWX-51D」、ガラスセラミックス研削に対応した「DWX-4W」を発売するなどラインアップを拡充してきた。
そして、2017年、より一層デンタル事業に注力すべく、ローランド ディー.ジー.はDGSHAPEを設立し、材料の自動交換機能を備えた「DWX-52DC」を発売。翌2018年には、DWX-51D、DWX-52DC、DWX-4W、それぞれの後継機種として「DWX-52D」「DWX-52DCi」「DWX-42W」の販売を開始した。
現在、DWXシリーズは、米国、欧州、中国をはじめとする世界中の歯科技工所や院内ラボで、補綴物の製作業務の効率化に貢献しているという。同社は「世界各国の市場特性に対応した製品提案と幅広いサポート網、製品が届いたその日から運用を開始できる操作の簡単さと安定性が、継続的な販売台数の増加を後押しした」と、DWXシリーズの世界累計出荷台数“1万台突破”の要因を分析する。
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