スマートスケープは、製造業や建設業におけるメンテナンス業務や教育などを支援するAR(拡張現実)マニュアル作成サービス「REFLEKT ONE」と、AR遠隔作業支援サービス「REFLEKT Remote」に関する体験会を開催した。
スマートスケープは2019年12月12日、製造業や建設業におけるメンテナンス業務や教育などを支援するAR(拡張現実)マニュアル作成サービス「REFLEKT ONE」および、技術伝承などにも効果を発揮するAR遠隔作業支援サービス「REFLEKT Remote」に関する体験会を開催。iPadを用いたデモンストレーション環境を通じ、AR技術による各種業務支援を手軽に活用できる点をアピールした。
両サービスは、ドイツのRE'FLEKTが開発するもので、スマートスケープが国内代理店として取り扱う。REFLEKT Remoteを同年11月7日から、REFLEKT ONEを同年11月27日から販売開始しており、製造業や建設業を中心に既に引き合いも多くあるという。
REFLEKT ONEは、3D CADなどで設計した3DデータをARモデルに変換し、作業手順や説明文、アニメーション(アクション)などとひも付けてARコンテンツ化できるクラウドサービスである。専用ツールにより、ノンプログラミングでARマニュアルを作成でき、従来の平面認識やマーカーからの呼び出しだけではなく、実物を認識してARモデルを重ね合わせて作成したコンテンツを表示することも可能だ。
また、多くの3Dデータ形式をサポートし、主要な3D CADデータ、STEPやIGESに代表される業界標準の中間ファイル形式、3D PDFなどにも対応する。
REFLEKT ONEで作成できるマニュアルは、「2Dドキュメントマニュアル」「3Dパーツ説明マニュアル」「3Dアニメーションマニュアル」の3つ。2Dドキュメントマニュアルは3Dモデルを使用せず、文字や画像などを中心に作成する通常の電子マニュアルである。3Dパーツ説明マニュアルは3Dモデルと連携し、指定したパーツなどを説明するドキュメント(2Dドキュメントマニュアル)を表示可能。3Dアニメーションマニュアルは、アニメーション付きの3Dモデルと説明文で、作業手順をステップごとにビジュアル表示するもので、メンテナンスマニュアルや操作マニュアルなどに適している。
「AR技術を活用したマニュアル作成や業務支援を行うソリューションが市場にいくつか存在しているが、REFLEKT ONEはそうしたものと同等レベルの機能を備えつつ、安価に導入できる点がポイントだ」(同社)という。
なお、ARコンテンツを表示するためのビュワーは、iOS/iPadOSおよびAndroid OS搭載のスマートデバイスの他、Windows 10搭載PC、HoloLens/HoloLens 2などに対応する。
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