さて、ピットレポートに戻りましょう。京都工芸繊維大学のチームリーダーの西崎さん(以下N)にお聞きしました。なお、このインタビューはエンデュランス出走約1時間前であることをお断りしておきます。
S あ、もうすぐ出走? ごめんなさい大丈夫?
N マシンは出ていきますが私は大丈夫です。
S これからファイナル6ですが、手応えはどうですか?
N 上位数校が小差で争っています。エンデュランスの結果いかんでは大きく順位変動があるでしょう。実際にドライブするのは2人ですが、全員で応援に行ってできるだけのことはしようと思っています。
S あと1時間切ったよね……ドキドキするね。
N はい、本当にドキドキです。
S 今年のマシンで注力したのはどこですか?
N 軽量化です。昨年から15kg減の191.5kgに抑えることが出来ました。
S 随分形変わったよね?
N 全く変わりました。工繊らしくないといわれています(笑)
S カウルも完全に作り直したんですね。カッコいいなぁ!
N カラーリングも今回は気合を入れました。デザイン学科のメンバーがいるので、任せたところ大好評です。
S 私、MONOistの記事では毎年「速いマシンは美しい」って書いてるんだよね。
N はい、存じています。昨年なんて、工繊のマシンはきれいじゃないけど速いなんて言われていましたから(笑)。今年は設計の方のデザインでも4位と好成績を収めることができました。
S もう一息でデザインファイナルだったね! 惜しい! 実はエンデュランス終了後、デザイン審査員の方とアポが取れているのでいろいろ聞いて記事にするね。
N あ、それは学生としてとても興味があります!
S エンジンはなんでしたっけ?
N スズキさんのLTR450、単発です。
S そこは変わらずだね、だからこそ200kgアンダーのマシンができたんですね。でも、またドライバー交代の時の再始動にドキドキだね。
N 単発のチームの人はみんなドキドキしているはずです。
S でもやっぱりこのコースレイアウトだったら4気筒より単気筒だよね。
N はい(と深くうなずく)。でも、今回は再始動性対策にかなり力を入れました。
S このところずっと上位にいるじゃないですか。プレッシャーって感じない?
N もうプレッシャーしかないです(笑)。昨年3連覇を狙って2位に終わりました。もちろん今年は優勝に向かって頑張ってきましたが、日本の学生フォーミュラのレベルがすごく上がってきていることを実感しています。先輩たちが好成績を残してきた中、本当にプレッシャーは大きいです。
S そうだよね……オートクロスは何位だったの?
N 3位ですから、最終組です。一緒に走るのは名古屋工業大学さんと横浜国立大学さんです。
S 名工大と横国、そして京工繊かぁ! すごい戦いになりそうだね。
N はい、接戦中の接戦になると思います。
S 今回トップ6のメンバーを見ると、関西、中部、関東が2校ずつだよね。
N 西高東低といわれていた時代は終わりました。大阪大学さんがリタイアしてしまったので、関西勢としてその分まで頑張らないと。
S 緊張しているところありがとうございました。頑張ってくださいね!
再始動対策はしたものの、残念ながらリタイアとなってしまったエンデュランス/効率以外の成績は、プレゼン審査37位、コスト審査2位、デザイン審査4位、アクセラレーション23位、スキッドパッド3位、オートクロス3位の総合17位となりました。長いこと見ることのなかった2桁ゼッケンのGrandelfinoは2020年大会で必ずや素晴らしい成績を収めてくれることでしょう!
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