ソニーは2019年10月30日、CMOSイメージセンサー事業の好調を受け長崎県の工場内に新棟を建設することを発表した。
ソニーは2019年10月30日、CMOSイメージセンサー事業の好調を受け長崎県の工場内に新棟を建設することを発表した。
CMOSイメージセンサーを含むソニーのイメージング&センシングソリューション分野は好調を持続している。用途の中心となるスマートフォン端末で多眼化や大判化が進んだことなどから、2020年3月期(2019年度)第2四半期(7〜9月)の業績は売上高が前年同期比22%増の3107億円、営業利益が同285億円増の764億円と大幅な増収増益を実現している。さらにこの好調な結果を受け、2019年度通期の業績見通しは、売上高で500億円、営業利益で550億円の上方修正を行った。
需要が大幅に拡大する中、ソニーでは大型の投資を避け、既存の設備の効率を高めることで対応を進める方針を示していた。その中で2020年度末までにウエハーベースで生産能力を13万枚まで拡張する計画だったのを前倒しし、月産13万8000枚まで拡張することを決めた。加えて、その後の2021年度以降の需要増に対応するため、これまで「検討中」としていた長崎工場における増設棟投資も行うことを決めたという。
これらの生産能力の拡張により、2019年5月に中長期目標として掲げた、2025年度のイメージセンサー市場における金額シェア60%の獲得と、イメージング&センシングソリューション分野のROIC(投下資本利益率)20〜25%の達成を目指すとしている。
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