Nordic Semiconductorは、LTE-M/NB-IoTモデムとGPSを統合したセルラーIoTモジュール「nRF9160 SiP」が、日本やアメリカを含む各国の通信機器認証を取得し、量産段階へ移行したことを発表した。
Nordic Semiconductorは2019年7月4日(現地時間)、LTE-M/NB-IoTモデムとGPSを統合したセルラーIoT(モノのインターネット)モジュール「nRF9160 SiP(System-in-Package)」が、日本や米国を含む各国の通信機器認証を取得し、量産段階へ移行したことを発表した。
今回取得した認証は、GCFやPTCRB、FCC(米国/ラテンアメリカ)、CE(EU)、ISED(カナダ)、ACMA(オーストラリア/ニュージーランド)、TELEC/RA(日本)、NCC(台湾)、IMDA(シンガポール)など。グローバルなセルラーネットワークに向けて、小型で超低消費電力のIoTソリューションを提供可能になる。
nRF9160 SiPは、Arm Cortex M33、1MBのFlashと256KBのRAMを搭載。Arm TrustZoneとArm CryptoCellセキュリティを組み込み、Arm Cortex Mベースのデバイスでインターネットレベルの暗号化とアプリケーション保護を可能にした。外部バッテリー、SIM、アンテナは別途必要だ。
マルチモードLTE-M/NB-IoTモデムを搭載し、700M〜2.2GHzの帯域に対応する。さらに、SAWレストランシーバー、RFフロントエンドソリューションを組み込み、さまざまな無線規格に対応したグローバルな運用が可能。また、GPSとセルラーデータを組み合わせることで、より正確な測位ができる。
大きさは10×16×1mmで、民生用や医療用小型ウェアラブルデバイス、小型アセットの追跡装置への適用が期待される。
開発キット「nRF9160DK」も用意する。IoTアプリケーションの開発者はソフトウェア開発キット(SDK)から、無料の開発ツールサポート、クラウドデモンストレーションプラットフォーム、サンプルアプリケーションなどが利用できる。
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