イクシスと安藤ハザマは、建築工事での施工自動化装置の基盤となるBIMデータと連携した自律走行ロボットを共同開発した。ロボットが建物内のどこに位置しているかを高精度に認識できる。
イクシスと安藤ハザマは2019年6月19日、建築工事での施工自動化装置の基盤となるBIMデータと連携した自律走行ロボットを共同開発したと発表した。ロボットが建物内のどこに位置しているかを高精度に認識できる。
自律走行ロボットは、位置を測定するためのプリズム自動追尾型測量機と、ロボットの移動を指示して位置を確認する位置認識・移動制御システムから構成されている。BIMデータと連携した自己位置認識技術により制御し、無線LANを使ってシステムとロボット、測量機の間でデータ交換する。
ロボットの移動は2次元座標により指示され、全方位台車によって指定された位置の近くまで自律走行する。ロボット上部の四隅には360度プリズムが設置されており、ロボットの3次元座標による位置や向き、傾きの測定が可能だ。システムの画面に表示されるBIMデータの描画にはゲームエンジンを採用し、タブレットや汎用パソコンでも簡単に動作するようにした。
今後は実用化に向けて、ロボットの軽量化や自己位置認識技術の高度化を図る計画だ。
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