NXP Semiconductorsは、組み込みプロセッシング、セキュリティなどを統合したプラットフォーム「EdgeVerse」を発表した。機械学習やクラウドへ容易に接続できるツール、エンジンを提供し、エッジ側でのAIを利用しやすくする。【訂正あり】
NXP Semiconductors(NXP)は2019年6月13日、組み込みプロセッシング、セキュリティ、ソフトウェア、ターンキーソリューションなどを統合したプラットフォーム「EdgeVerse」を発売した。同時に発表したセキュリティブランド「EdgeLock SE050」は、同年7月31日までに量産を開始する予定だ。
EdgeVerseには、組み込みプロセッサとして、アプリケーションプロセッサ(i.MX、Layerscape)、マイクロコントローラー(K32、LPC、Kinetis)、i.MX RTクロスオーバープロセッサ、車載マイクロコントローラーなどが含まれる。
他に、機械学習ソフトウェア開発環境「eIQ」、オーディオソリューション「Immersiv3D」スイート、デバイス管理プラットフォーム「EdgeScale」なども含む。これらの機械学習や推論、クラウドへ容易に接続できるツール、エンジンを提供することで、エッジ側のAI(人工知能)利用を容易にする。
さらにNXPは、EdgeVerseプラットフォームの一部として、セキュリティブランド「EdgeLock」を立ち上げた。
EdgeLockは、セキュアブートトラストアンカー、オンチップ暗号化、相互デバイス認証などセキュリティ機能を網羅し、エッジノードからゲートウェイ、クラウドまでのセキュリティの整合性、認証、プライバシーにエッジ側で対応する。また、セキュリティレベルを記号表示するナンバリング方式を採用し、セキュリティ開発を支援する。その中でも「EdgeLock SE050」は、コモンクライテリア(CC)「EAL 6+」認証済みで、センシングや制御向けに高性能なセキュリティを容易に実装できる。
【訂正】初出時、EdgeVerseの構成要素の表現に誤りがありました。お詫びして訂正致します。(編集部/2019年8月7日午後6時32分)
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