スマートグラス活用ソリューションを保守点検業務に採用ウェアラブルニュース

富士ゼロックスは、NTTデータ ニューソンが開発した遠隔作業を支援するスマートグラス活用ソリューション「InfoMesh Visual Navigator」を、同社の商業印刷機の保守点検業務に採用した。

» 2019年05月13日 08時00分 公開
[MONOist]

 富士ゼロックスは2019年4月16日、遠隔作業を支援するスマートグラス活用ソリューション「InfoMesh Visual Navigator」を、同社の商業印刷機(プロダクションプリンタ)の保守点検業務に採用したと発表した。同年4月から東京、同年5月から全国で運用を開始する。

photo 「InfoMesh Visual Navigator」の使用イメージ(クリックで拡大) 出典:富士ゼロックス

 InfoMesh Visual Navigatorは、NTTデータ ニューソンが開発した遠隔作業を支援するスマートグラス活用ソリューションだ。現場で単独作業を行う作業者がスマートグラスをハンズフリーで操作し、作業進捗状況や映像などを遠隔地の管理監督者と共有することで、的確な指示を管理監督者から得られる。

 スマートグラス本体には、クライアントソフトを導入。クラウド上のサーバと連携することにより、音声や頭の傾きで操作と制御ができるボイスコマンドとジャイロマウスに対応し、ハンズフリー操作を可能にした。

 同社のセキュリティ要件に合わせて機能を改善し、クライアントとサーバ間はSSLで通信し、PINコード認証の他、スマートグラス本体で画像と動画を自動消去する機能も備えている。

 同ソリューションの導入により、プロダクションプリンタが高難度の保守を必要とする場合、カスタマーエンジニアがスマートグラスを装着し、遠隔地のサポートセンターと現場の状況を共有。高度技術者から保守作業の支援をリアルタイムに受けられるようになる。

 同社は、同ソリューションの導入により、高難度作業における保守時間の約3割短縮を目指す。今後はプロダクションプリンタ設置時の特殊装置や特殊設定のサポートなど、InfoMesh Visual Navigatorの活用範囲を拡大する予定だ。

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