変わりゆく「高い」「安い」の感覚、手元に残らないものにいくら払えますかオートモーティブメルマガ 編集後記

それが高いか安いかは、まだ誰にも分かりません。

» 2019年02月27日 12時00分 公開
[齊藤由希MONOist]

この記事は、2019年2月26日発行の「オートモーティブ メールマガジン」に掲載されたMONOistの編集担当者による編集後記の転載です。


変わりゆく「高い」「安い」の感覚、手元に残らないものにいくら払えますか

 適正な価格ってどこにあるんだろう、と最近よく考えます。

 例えば、洋服で気に入っているブランドのオンラインショップを観察していると、定価で買うのが損に感じるくらい、頻繁に値引きを行っています。少なくとも定価は適正な価格ではないという印象です。

 あるブランドは定期的にメール会員に2割も割引するようなクーポンを発行しています。夏や冬のセールでも併用できるクーポンまで配布しているようです。別のブランドは在庫をたくさん抱えているらしく、季節を過ぎたものは3割引き、前年のものは5割引き、2年以上前のものは7割引きで公式オンラインストアで購入できます。柄物を避ければベーシックなデザインが多いので、7割引きを狙っても特に気になりません。

 洋服を定価で今すぐにでも買うという気持ちは、最近わいていません。クーポンがなければ「クーポンがメールで届いてからでいいや」と思ったり、売れ残ってオンラインストアで安く売られることに賭けて新作の洋服を見送ったりすることばかりです。

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