同時に発表した車載用ECUやその他注目すべき車載デバイスに関する調査では、自動運転レベルがレベル3以上の自動運転車の生産台数が年平均65.8%で増加し、2030年には713万台に達すると見通す。
また、電気自動車(EV)やハイブリッド車(HEV)、燃料電池車(FCV)などの環境対応車についても年平均20.1%で成長し、2030年には8872万台の生産規模に達する見通し。特に、電気自動車では2030年には2000万台を超え、自動車の世界年間生産台数で15%を占めるまで拡大すると予測している。
これらの見通しに基づき、ECUの市場規模は2017年の9.5兆円から2030年には17.8兆円と約2倍に拡大すると見込む。特に、電動化や省エネと関わるECUは環境対応車の普及によって年平均13.5%で増加し、2030年には2017年の5.2倍に成長する見通しを立てる。
また、JEITAではCASEにおける注目デバイスとして、通信モジュール、カメラモジュール、スマートキー、インバーターなどを挙げる。これらデバイスの生産額は年平均10.8%で増加し、2017年の3.5兆円から2030年には13.3兆円と約4倍の市場規模に成長するとしている。
特に、2030年におけるカメラモジュールの生産台数は2017年比で約5倍、インバーターの生産台数は同比約6倍と、大きな成長が見込まれるとした。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.