できるようになったことより、できていないことが目立ちます。
車検の代車として1週間、アウディの小型SUV「Q2」を借りました。車検で預けた2011年式のクルマが、2017年に国内発売された最新モデルに、6年を一足飛びです。Q2と3回目の車検を迎えた「A1」を比べると、決してQ2が圧勝ということにはなりませんでした。新しければよいというものでもないのです。
A1の方がいいなあと思ったのは、電子制御がふんだんに入った現代のクルマではあるのですが、動かしている手応えを感じられるところです。タイヤを細くしたのにいまだに重いステアリングとか、同じく操作感が重いシフトレバーとか。Q2は触るところの操作感が全て軽いので、動かしている手応えがあまり感じられません。Q2の操舵感は、A1より車重があるはずなのにスカスカと不自然に軽いのです。
一方、6年のアドバンテージでA1が絶対にQ2に敵わないのは、インフォテインメントシステムです。2011年にはCarPlayもAndroid Autoもないし、Wi-FiやLTE回線もクルマ本体には載っていませんでした。こればかりは新しいクルマの圧勝です。しかし、6年の違いがあるのに、インフォテインメントシステムを迷わずに使うことができるのは、ブランドとしてある程度の統一感を持たせ続けているからなのだなあ、としみじみ感じました。
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