NECは、工場向けの新サービス「無線通信課題コンサルティング」の提供を開始した。無線LAN通信の途切れやつながらない原因を推測し、具体的な解決策を提案する。
NECは2018年10月5日、工場向けの新サービス「無線通信課題コンサルティング」の提供を開始した。同サービスは、データを収集するベーシックプラン、これに加え課題抽出などを追加したスタンダードプラン、そして解決策の提案まで行うプレミアムプランの3種があり、70万円(税別)から提供する。同社は、今後3年間で100件の受注を目指す。
同サービスは、無線データ収集機器でアクセスポイントごとの電波受信強度を測定し、測定エリアにおける無線LANの状態変化を可視化する。実際の使用状況を時系列で把握することにより、通信断絶や接続不良の原因を推測して、アクセスポイント配置の見直しなど具体的な解決策を提案する。
また、アクセスポイント側だけではなく、接続機器の状況も可視化し、測定エリア全体における無線LANの状態変化を把握。アクセスポイントごとの接続数や帯域占有率、再送率などから多角的に分析し、エリア全体の無線LAN環境を適正化する。
NECは、同サービスをNECプラットフォームズや日本航空電子工業の工場で実証し、無線通信環境の適正化に成功した。今後、つながる工場やスマートファクトリーの構築に向けて、同サービスを推進していく。
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