東レは、生体情報を連続計測できる機能素材「hitoe」を用いた「hitoeウェアラブル心電図測定システム」を発表した。肌に密着してもかぶれにくいため、快適性を損なわずに長期間の心電図測定が可能だ。
東レは2018年9月25日、生体情報を連続計測できる機能素材「hitoe」を用いた「hitoeウェアラブル心電図測定システム」を発表した。同年9月より東レ・メディカルを通じて販売を開始した。
機能素材hitoeは、同社がNTTと共同開発したもので、柔らかい風合いを特徴とする「電気を通すテキスタイル」だ。
hitoeウェアラブル心電図測定システムは、「hitoeメディカル電極II」と「hitoeメディカルリード線II」「hitoeホルター心電計(長時間心電図記録器 EV-301)」「長時間ホルター心電図解析ビュアー NEY-HEA3000」で構成されている。
付属の専用ウェアにメディカルリード線が取り付けてあるため、測定準備の手間を低減する。また、着用者の体形を問わずに適切な位置と密着性が得られる着圧調整機能により、長期間快適に心電図を測定できる。
近年の研究から、心電図の測定が長いほど、発作性心房細動の検知率が高くなることが知られている。hitoeはポリエステルのナノファイバー生地を導電性高分子で特殊コーティングしているため、長期間肌に密着してもかぶれにくい。
かぶれやかゆみを伴わずに長期間の心電図測定が可能な同システムにより、患者の負担を軽減し、心電の再測定が不要になるなど、医療現場の効率向上が期待される。
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