業務用空調設備の新技術開発力強化に向け、静岡県の新技術棟を建設 : 製造マネジメントニュース
東芝キヤリアは、研究・開発力を強化するため、静岡県の富士工場敷地内に「新技術棟(仮称)」を建設する。2019年1月に着工、同年12月末に竣工予定で、約57億円を投資する。
東芝キヤリアは2018年8月1日、研究・開発力を強化するため、静岡県の富士工場敷地内に「新技術棟(仮称)」を建設すると発表した。2019年1月に着工、同年12月末に竣工予定だ。
東芝は、2014年にユナイテッドテクノロジーズと業務用空調事業において戦略的提携を締結している。これに基づき東芝キヤリアでは、売上高倍増という目標を掲げ、その達成に向けてグローバル事業展開を進めている。今回、その動きを加速するため、研究・開発・製造のグローバルコントロールセンターである富士工場に新技術棟を建設。製品開発や新技術開発の強化を図る。
新技術棟では、執務エリアを実証実験オフィスとして活用。実際の執務空間で、同社製品や技術などをさまざまな条件下で使用・検証し、ソリューションの提案力を強化する。また、各種試験室を充実させ、国内外向け製品の開発スピードや商品競争力の向上を図る。
建築面積は約6500m2 で、延べ床面積は約2万1000m2 。地上4階、塔屋1階で、1〜2階に試験室、作業スペースなど、3〜4階に試験室、執務室などを備える。
建設費として約57億円を投資するが、今後、新技術棟建設を機に開発設備投資を順次実施するとしている。
新技術棟外観イメージ図(クリックで拡大) 出典:東芝キヤリア
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