サプライチェーンの計画業務を高度化するソリューション製造ITニュース

JDAは、JDAの中核的な製品を拡張した、次世代デジタルサプライチェーンソリューション「JDA Luminate」を発表した。インテリジェントな手法で需要を予測し、迅速な補充、供給を可能にする。

» 2018年07月27日 09時00分 公開
[MONOist]

 JDA SoftwareとJDAソフトウェア・ジャパン(JDA)は2018年7月5日、JDAの中核的な製品を拡張した、次世代デジタルサプライチェーンソリューション「JDA Luminate」を発表した。SaaSやIoT(モノのインターネット)、AI(人工知能)などの技術を含むプラットフォーム上に構築され、インテリジェントな手法で需要を予測し、迅速な補充、供給を可能にする。

 JDA Luminateは、店舗や配送センター、ロジスティクス、製造工程などをデジタルネットワーク上で結び、サプライチェーンの各段階で需給を調整しながら、リアルタイムのデータを迅速かつ収益性の高いビジネス上の決定に変換できる。機械学習やAIなどのエッジテクノロジーをはじめ、ソーシャルメディア、ニュースなどのデータも活用し、グローバルなサプライチェーンネットワークを強化する。

 同製品を構成するのは、「JDA Luminate ControlTower(デジタルコントロールタワー)」「JDA Luminate StrategicPlanning(戦略的計画)」「JDA Luminate Demand(コグニティブ需要計画)」「JDA Luminate Factory(生産計画)」「JDA Luminate Supply(コグニティブ供給計画)」「JDA Luminate StoreOptimizer(店舗オペレーション最適化)」「JDA Luminate Assortment(カスタマイズされた品ぞろえ、棚割り)」「JDA Luminate Warehouse(デジタル倉庫)」「JDA Luminate Transport(ダイナミック、予測型輸配送)」の9種のソリューションだ。

 JDA Luminate ControlTowerは、拡張サプライチェーン全体の司令塔として、リアルタイムの可視化を実現する。機械学習ベースの処方的問題解決機能により、計画から実行までのプロセス全体にわたるインサイトの獲得や企業間でのコラボレーションを可能にし、意思決定の最適化や自動化に寄与する。

 JDA Luminate StrategicPlanningは、変化する需要、供給、財務に加え、新製品のローンチに関するデータを単一のビジネスビューに統合する。機械学習ベースのセグメンテーション、構造化、非構造化データの分析、セルフチューニングや予測メカニズムを活用し、優れたインサイトの獲得およびプランニングを可能にする。JDA Luminate Demandは、高性能の機械学習機能に加え、天気、SNS上の心理傾向、ニュース、地域のイベントなどの要素も考慮しながら正確な予測を行う。

 JDA Luminate Factoryは、IoTに対応した協働的な生産計画、スケジューリングに対応。処方的分析機能により、予測の可視化やアラート、意思決定の最適化、自動化を可能にする。JDA Luminate Supplyでは、社内外の供給に関するシグナルから、供給関連の問題を事前に特定、解決する。供給の外的影響をリアルタイムに察知でき、システムの自己修復や自律的な意思決定を可能にする。

 さらに、JDA Luminate StoreOptimizerにより、店舗のイベントやオペレーション全体像を把握できるよう支援し、JDA Luminate Assortmentでは、迅速な品ぞろえ、棚割り計画の立案、地域性や個性を重視した品ぞろえを支援する。

 JDA Luminate Warehouseは、AIと機械学習をベースに、人、機械、在庫のポジショニングと連動しながら、実際の作業内容、移動距離、作業期間、完了時間などの情報を統合し、業務を最適化する。また、JDA Luminate Transportは、リアルタイムの可視化、分析機能を用いて、予定された輸配送時に発生し得る混乱の予測や、例外事象の原因の自己診断などを可能にする。

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