横河電機は、プラント内の巡回点検作業を支援するソフトウェア「Oprex Operational Risk Management: Field Assistant R2.02」を開発し、海外向けに販売を開始した。日本語に対応した機能強化版は、年内に発売する予定だ。
横河電機は2018年6月11日、プラント内の巡回点検作業を支援するソフトウェア「Oprex Operational Risk Management: Field Assistant R2.02」を開発し、海外向けに販売を開始したと発表した。日本語対応の機能強化版は、年内に発売する予定だ。製造業における、プラント運転員や保全員による現場巡回業務を必要とする製造現場の作業の効率化と作業品質の向上に貢献する。
同ソフトウェアは、製造部門の巡回点検作業時に必要となるチェックリストや、関連書類などの膨大な情報を電子化する。手書きの手間や書き間違いが削減できることに加え、リスト自体の更新も容易になる。また、簡単に写真や動画を撮影してチェックリストに挿入可能だ。
さらに、点検機器にQRコードやNFC(近距離無線通信)タグを取り付けて関連資料をひも付けておくと、巡回時にタブレットでスキャンするだけで、点検対象機器の関連資料だけを表示できる。異常値への警告などの補助機能も搭載。Androidを搭載したタブレットで作動し、今後、他のOSにも対応する予定だ。
同ソフトウェアは、プラント操業に関わる運転員や管理者で共有されるべき作業の進捗や業務フローなどを電子化し、定型化する同社のソフトウェア「Operations Management」とのデータ連携も可能。連携することで、運転員からの現場への作業指示や実績管理、現場での写真や動画付きの作業記録の引き継ぎ簿作成などが可能になり、製造部門と保全部門の連携を強化できる。
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