THKのブースでは、「World Robot Summit(WRS)」の競技の1つである「フューチャーコンビニエンスストアチャレンジ」のデモが行われていた。このシステムは、同社のプラットフォーム「Seed-Noid」を使い、東京大学の情報システム工学研究室(JSK)が開発したもの。WRSは、2020年に本大会、2018年にプレ大会が開催される。
このデモでは、商品の陳列や、消費期限切れ商品の廃棄などのタスクの様子が披露された。プレ大会ではこのほか、接客タスクやトイレ清掃タスクが行われるが、本大会の競技内容については、プレ大会の結果を踏まえて決めるとされている。
テムザックは新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)ブースで、車椅子ロボット「RODEM」を出展していた。このロボットは、通常の車椅子と違い、前方から“座る”のではなく、後ろ側から“乗る”スタイルなのが特徴。体の向きを変える必要がないので、ベッドなどから移乗をよりスムーズに行うことができる。価格は98万円(税別)。
RODEMは2014年にすでに発表されていたが、これまでデンマークでの実証実験を通し、改良を進めてきた。今回、製品化するに際しては、足回りを二輪駆動+キャスターから、4輪駆動(リアのみオムニホイール)に変更、屋外でも使えるように、最大4cmの段差を乗り越えられるようにした。介護のほか、ゴルフ場での利用なども考えられているそうだ。
今回の国際ロボット展では、各社から多数のパワーアシストスーツが出展されていたが、クボタの「WIN-1」は、肩の上からウインチワイヤが出ているのが面白かった。これで吊り上げることで、重いコンテナの積み上げなどの作業をサポートすることができるという。価格は114万4800円(税込み)で発売中。
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