プロセス製造業向け原価管理システムに自己管理型データベースを採用:製造IT導入事例
JFEシステムズは、プロセス製造業向け原価管理システム「J-CCOREs」の新バージョンに、SAPジャパンの自己管理型データベース「SAP SQL Anywhere」を採用した。
JFEシステムズは2017年12月11日、同社が製造・販売するプロセス製造業向け原価管理システム「J-CCOREs(ジェー・シー・コアーズ)」の新バージョンに、SAPジャパンの自己管理型データベース「SAP SQL Anywhere」を採用したと発表した。JFEシステムズはSAPジャパンとOEMパートナー契約を締結し、SAP SQL Anywhereをデータベースとして組み込んだJ-CCOREsを、同日から日本市場に提供する。
SAP SQL Anywhereは、標準SQL準拠の汎用(はんよう)RDBMS(リレーショナルデータベース管理システム)サーバである「SQL Anywhere」と、異種RDBMS間のデータ同期技術などを含むスイート製品。メインとなるSQL Anywhereは、自律して安定的に稼働し続けるための機械学習機能など、さまざまな自動チューニング、自動管理機能を備える。J-CCOREsへの組み込みは、SAPジャパンの移行ツール「SAP Advanced SQL Migration」と移行ノウハウおよび支援により、スムーズに適用できた。
新バージョンのJ-CCOREsを導入する企業は、SAP SQL Anywhereの機能選択型(モジュール方式)のシンプルな価格体系を生かし、クラウドや仮想環境におけるデータベースのコストを削減できる。運用面でも、SAP SQL Anywhereの自動機能によって管理コストが削減可能だ。さらに、ライセンス取得から保守までの包括的なサポートにより、トータルコストが削減できる。
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