この記事は、2017年4月27日発行の「モノづくり総合版 メールマガジン」に掲載されたMONOist/EE Times Japan/EDN Japanの編集担当者による編集後記の転載です。
半導体やITなど、多くのものごとで世界の最先端を行っているといわれるのがシリコンバレーです。米国カリフォルニア州のサンノゼ、サンタクララ、マウンテンビュー、クパチーノ、パロアルト、サニーベールなどの街をカバーする一帯です。
もともとはインテルやAMD、NVIDIA、ザイリンクス、アプライドマテリアルズ、ケイデンス・デザイン・システムズなどの半導体関連企業が集まっていたことから付けられた名称です。多くの半導体メーカーが買収などで統合されたこともあり、今ではアップルやグーグル、Facebook、オラクルといったIT企業が本社を置いているイメージの方が強いかもしれません。
シリコンバレーと言えば、スタートアップやベンチャーが新たな挑戦をしやすく、それらを助ける投資家が多数存在していることもよく話題になります。多くの挑戦があるからこそ成功が生まれ、成功した者が次の挑戦に投資するというサイクルが回っているというのです。
日本でもスタートアップやベンチャーを育成すべきという話があると、必ずと言っていいほどシリコンバレーが引き合いに出されます。結論としては「シリコンバレーはまねできないから、イスラエルやベルリン、ボストンあたりが参考にならないか」という感じになるのですが。
このシリコンバレーについて、経済産業省主催の“Connected Industries”シンポジウム(関連記事:世耕経産大臣がConnected Industriesをアピール「協調領域を最大化してほしい」)に登壇したパナソニック ビジネスイノベーション本部 副本部長の馬場渉氏から興味深い話がありました。
- 日本の製造業が「IoTで遅れている」と指摘される理由
MONOist主催のセミナー「インダストリー4.0の到来は日本をどう変革するか」の基調講演に、経済産業省 の正田聡氏が登壇。日本政府としてIoTによる製造業革新を支援する取り組みをどう進めているかということを紹介した。インダストリアルインターネットコンソーシアムの日本の窓口として活躍する吉野晃生氏の講演なども含め、同セミナーのレポートをお送りする。
- トヨタがシリコンバレー進出、人工知能開発拠点の新会社を設立
トヨタが人工知能技術の研究開発拠点として、新会社「TOYOTA RESEARCH INSTITUTE(TRI)」を2016年1月に米カリフォルニア州に設立する。
- グーグルの完全自動運転車がシリコンバレーの公道を走る、2015年夏から
Googleは、同社が開発したドライバーを必要としない完全自動運転車(fully self-driving vehicle)について、2015年夏から公道上での走行試験を始めると発表した。まずは、同社が本社を構えるシリコンバレー地区のカリフォルニア州マウンテンビューで、数台の完全自動運転車を走行させるという。
- ヤマハ発動機がシリコンバレーに拠点、二輪車以外にロボティクスなども対象に
ヤマハ発動機は米国シリコンバレーに全額出資の子会社YMVSVを設立した。YMVSVは、ヤマハ発動機の主力事業である二輪車を中心とした「Vehicle(ビークル)」だけでなく、「Robotics(ロボティクス)」や「Industrial Solution(インダストリアル・ソリューション)」も対象領域としている。
- 米シリコンバレーに新たな研究開発拠点を設立
日立製作所と日立アメリカは、新たな研究開発拠点「北米社会イノベーション協創センター」を設立した。顧客との課題の共有からビジネスモデル設計までを一貫して支援し、米国での社会イノベーション事業をリードしていく。
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