米Rockwell Automationは、医薬品・医療機器メーカー向けの「シリアライゼーション・ソリューションv4.1」を発表した。シリアライゼーション・データを管理し、サプライチェーン全体での製品の追跡可能性を高めている。
米Rockwell Automationは2017年1月9日(現地時間)、医薬品・医療機器メーカー向けのシリアライゼーション・ソリューションの最新版「シリアライゼーション・ソリューションv4.1」を発表した。
シリアライゼーション・ソリューションv4.1は、同社の製品ラインやPartnerNetworkプログラムを活用し、シリアライゼーション・データを管理するために集中型のプラットフォームを提供し、サプライチェーン全体での製品の追跡可能性を高めている。ロックウェル・ソフトウェアのPharmaSuite製造実行システムソフトウェアに基づいて構築されており、多様な包装ライン技術や生産管理システムに対応可能だ。
また、同社のFactoryTalk View HMIを搭載したLogixベースのユニットコントローラーは、各生産ラインとさまざまなシステムデバイス間の接続ポイントとして機能する。これにより、フル・ソリューション、ターンキー・ソリューション、OEMソリューションなどに同ソリューションが適用可能となる。さらに、生産の流れ全体を可視化できるため、トラブルシューティングと予防保守の改善も期待できる。
プラットフォームには、手作業による包装ラインを有するメーカー向けに、手動シリアライゼーションと集約ワークフローを搭載。同ソリューションは、Windowsドライバープリンタ用の組み込みのラベル設計ソフトウェアとユーザーフレンドリーな集約ワークフローを提供し、手作業による集約プロセスを簡略化することで時間とコストの節約に貢献する。
他にも同ソリューションには、オーダー作成用の構成済みのチャネルを備えたシリアライゼーション統合ゲートウェイやユーザーのシステムに統合できるEPICSデータのエクスポートが含まれており、初期費用の大幅な削減が可能だ。
医薬品・医療機器メーカーは偽造などの防止のため、市場全体でのシリアライゼーション規格の義務化により、サプライチェーン全体で製品を追跡するために特定の規格を採用するよう求められており、導入を進めている。このようなニーズを受けて、同ソリューションの開発に至った。
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