日本の航空大手に燃費効率を向上させるソリューションを提供製造業IoT

GEアビエーションは、全日本空輸と「フライト・アナリティクス」契約を締結した。飛行データを分析し、燃費効率の向上を図る航空業界向けデジタル・ソリューションを、日本市場に初めて提供する。

» 2017年01月05日 09時00分 公開
[MONOist]

 GEアビエーションは2016年12月8日、全日本空輸(ANA)とフライト・アナリティクス契約を締結したと発表した。「フライト・アナリティクス」は、飛行データの分析により燃費効率の向上や排出ガスの削減を図るソリューションだ。

 同ソリューションの飛行データ解析により、離陸、飛行中、着陸時の燃料消費状況を正確に把握できるため、パイロットへの効率的な運航サポートが可能になる。また、最適な燃料搭載量などをデータ化することで、運用面での柔軟性も向上する。

 ANAの運行便数は、国際線/国内線合わせて毎日1000便以上になり、年間の燃料関連費は2015年度実績で約3000億円。今回のフライト・アナリティクス導入により、年間1%程度の削減を目指す。

 GEアビエーションは、商用・軍用機向けの航空機エンジンや関連部品を提供するほか、多くの航空会社/航空機に対し、飛行や燃料データの分析、ナビゲーションサービス、航空会社の運航管理といったデジタル・ソリューションを提供している。同社が航空業界向けソリューションを日本市場に提供するのは、今回が初めてのケースとなる。

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