富士通テンが自動運転の研究開発を加速、VICT技術本部を新設製造マネジメントニュース

富士通テンは2016年4月1日付で行う役員人事や組織改定などを発表。組織改定ではVICT技術本部を新設する。VICTはVehicle Information and Communication Technologyの略で、「情報/通信技術を核として、クルマの付加価値を高め、自動車を変革する」という同社のビジョンとして掲げられている言葉である。

» 2016年03月31日 13時00分 公開
[朴尚洙MONOist]

 富士通テンは2016年3月30日、同年4月1日付で行う役員人事や組織改定などを発表した。組織改定ではVICT技術本部を新設する。VICTはVehicle Information and Communication Technologyの略で、情報/通信技術を核として、クルマの付加価値を高め、自動車を変革する同社のビジョンとして掲げられている言葉である。

 VICT技術本部には、高度道路情報システム(ITS)関連を扱うITS技術本部、運転支援システム関連を扱うAS(Advanced Safety)技術本部、先行開発を担う先行開発企画部という、自動運転技術と関わりの深い3つの研究開発部門が統合される。VICT技術本部長には、執行役員でAS技術本部長兼先行開発企画部長を務める高橋淳二氏が就任する。

 VICT技術本部では以下の6つの部署が新設される。計画室は、同本部の中期計画/事業計画/人財育成/原価企画の推進および事業損益の企画管理を担う。品質保証部は、VICT製品の品質保証機能を集約する。VICTシステム開発室は、VICT事業のサービス企画/商談開拓、HMI技術、車載器開発業務を集約。製品企画室は、VICT製品の企画/商談開拓業務を集約する。機器技術部には、ITS技術本部のPF技術部の機能が移管される。VICTソフト技術部では、機器製品組み込みソフトウェアの設計およびセンター構築/運用/アプリ開発機能と、センサー製品の組み込みソフトウェア設計機能を統合する。

 またAS技術本部のセンシングシステム開発室とシステム実験評価部、センサ技術部はそのままVICT技術本部へ移管される。

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