大画面ディスプレイ(デジタルサイネージ)を利用した商品紹介やクラウドを利用した売り上げ分析などは既に一部小売店へ導入されているが、ロボット活用についてソフトバンクロボティクスの冨澤文秀氏(代表取締役社長)は「表現力や(顧客からの)感情移入という点で、ロボット導入の意義はあると考えてる」と、ヒト型ロボットであるからこそ、小売業にプラスをもたらせると強調する。
用いられるPepperは来客の顔や年齢、感情などに加えて、店内の混雑状況なども認識可能で、接客を重ねることでAzure IoT Suiteの機械学習機能によって「接客のスキル」も向上していく。冨澤氏によれば、どこまで来客の情報を取得するか、また、取得した情報をどこまで購入者(個人)にひも付けるかについては設定が可能とのことで、来客の個人情報にも配慮されているとする。
PepperとMicrosoft Azureの連携についてはPepperのアプリによって行われており、クラウドへの常時接続対応は需要次第としている。また、「未来の商品棚(仮称)」として紹介された組み合わせはPepperとSurface Hubの組み合わせだが、「ベストはSurface Hubとの組み合わせ」(日本マクロソフト 代表執行役 平野拓也氏)と他デバイスとの組み合わせが可能であることをうかがわせた。
Pepperと大画面PC「Surface Hub」、Microsoft Azureを組み合わせた店舗ソリューション「未来の商品棚(仮称)」は2016年3月8〜11日に開催されている流通情報システムの展示会「リテールテックJAPAN 2016」に展示される他、期間限定でオープンするロボットだけが接客する携帯電話ショップ「Pepperだらけの携帯ショップ」にて実証実験が行われる予定となっている。
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