2050年にCO2フリーな製造を実現!――その時、私は60歳。
トヨタ自動車(以下、トヨタ)は2015年10月14日に「トヨタ環境チャレンジ2050」を発表しました。2050年を目標に新車の走行時のCO2排出量を2010年比で90%削減し、ハイブリッド車(HV)や燃料電池車(FCV)の次世代車の普及を進め、ガソリン車をほぼ全廃する――などなど、意欲的かつ大胆な目標を掲げています。
こうした取り組みの1つとして、トヨタは2050年までに工場での生産においてもCO2排出量をゼロにする方針を掲げました。生産1台当たりのCO2排出量を、2001年比で2020年には半分、2030年には3分の1に、そして2050年にはゼロに――と、段階的に削減していく計画です。そしてこれは世界中の全てのトヨタ工場で実施します。
とはいえこの話を会見で最初に聞いた時「一体そんな工場どうやって実現するんだ?」というのが正直な感想でした。しかしどうやらトヨタは本気です。今回はトヨタのCO2削減に向けた工場内での取り組みについて紹介します。ポイントはトヨタ生産方式でおなじみの“カイゼン”です。
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ホンダの燃料電池車と水素社会をつなぐ「下水道」Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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