「昭和の遊び×3Dプリンタ」の可能性。夏休みの自由研究にいかがでしょうか?
うだるような暑い日が続きますね。世の中すっかり夏休みモード全開です。まだまだ休みの取れないお父さん方は、平日は仕事、休日は家族サービスと体力的にキツイ時期ではないでしょうか?
最も夏休みを満喫している子どもたちですが、彼らにも夏休み期間中の宿題が課せられています。その代表が「自由研究」です。大人からすると、好きなテーマで提出すればいいのだから簡単じゃないか! 楽でいいな〜と思うかもしれませんが、子どもたちにとっては悩みの種です。アサガオやヒマワリの観察日記なんかはお手軽のように感じますが、夏休み終盤になると必ず後悔が訪れます。よほどの植物好きでない限り、楽しんで取り組めないと思います(あくまで筆者基準)。
どうせやるなら楽しい方がいい! ということで、筆者が子どものころによくやっていたのが「図工」です。図工といっても、段ボールや厚紙で架空のロボットやマシンを作る! ただそれだけです(最近の小学校でこれが通じるのか分かりませんが……)。夏休みの自由研究を普段の遊びに置き換えただけなのですが、“頭の中のイメージを立体で表現する”行為は、まさにクリエイティブな活動そのもので、目の前にある材料(牛乳パック、ストロー、のり、ハサミ、セロハンテープなど)でどう実現するか、足りない材料をどう調達するかというモノづくりの基本が子どもの世界ながらに詰め込まれていたように感じます。
ただ、残念なことに「最近の子どもたちは、あまりモノを作らなくなってきた」という話をよく耳にします。その理由が社会や家庭にあるのか、教育にあるのかは分かりませんが、自分で考えたモノが形となって作り出される喜び(あるいは失敗)を体験することは、子どもにとって有益な財産であることは間違いありません。筆者も自分の子どもにそういう体験を1つでも多くしてもらいたいと願っています。
さて、こうした背景から、最近では「モノづくりの楽しさを体験してほしい」といったメッセージが込められた、子ども(親子)向けワークショップも増えてきました。中でも「3Dプリンタ」を活用したものは大人気だそうです。3Dデータを活用する会・3D-GANとタミヤが共同で展開している「3Dプリンターでマイミニ四駆をつくろう!親子工作体験教室」まさにその代表例ですね(関連記事:3Dプリンタでマイミニ四駆を作る、親子教室)。
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