ユニファは保育園/幼稚園での設置を想定したロボット「MEEBO」を発売した。同社はMEEBOで園児を自動撮影し、家族向けに販売するサービスを提供する。将来的には自動検温機能などを搭載し、園児の安心・安全を見守るロボットに進化させる予定だ。
ユニファは2015年8月5日、保育園向けロボット「MEEBO」の製品発表会を行った。MEEBOは保育園や幼稚園の園内に置かれる「園内見守りロボット」で、サイズは約30cm、重さは約1kgと小型。
園児の様子を自動撮影する機能を備えていることが大きな特徴で、撮影された写真は同社が展開する写真販売サービス「るくみー」を通して、家族が閲覧・購入することができる。同日よりリースでの販売受付を開始し、価格は「MEEBO」1台と「るくみー」セットで月9800円(税別)となる。
MEEBOのベースとなるロボットはヴイストンの「Sota」だ。MEEBOの開発背景としてユニファ代表取締役の土岐泰之氏は「保育業界の人手不足」と「家庭内コミュニケーションの希薄化」を挙げ、「保育士の写真管理のタスクを減らし、家族にはなかなか手に入らない園内写真の提供をすることで、子どもとのコミュニケーションが増えるようサポートしたい」と思いを語る。
MEEBOの操作は専用のスマートフォンアプリ(現在Android版のみ)を使って行う。現在は顔/表情認識機能を備えた自動撮影、集合写真の撮影、ダンス機能などを備えているが、2016年春をめどに自動検温/アラート機能などを実装する予定だ。「園児の安心・安全を守るため、アレルギー除去食の確認機能なども実装したいと考えている」(土岐氏)。
同社では目標として2018年12月期までに、1万台のMEEBOを販売・稼働を掲げる。このサービス提供での収入源は、MEEBOの月額リース料金とるくみー上での写真販売によるもの。写真販売での収益については、一部を設置元に還元するため、保育園側は月額使用料分を写真販売で賄える可能性もある。(関連記事:自分で自分の食い扶持を稼ぐロボット「MEEBO」)
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