医療ITとの連携なくして革新的医療機器は生まれない医療機器 メルマガ 編集後記

「IoT」や「ビッグデータ」というIT業界のバズワードが製造業を根幹から変えつつあります。それは医療機器も同じです。

» 2015年08月03日 12時00分 公開
[朴尚洙MONOist]

 この記事は、2015年8月3日発行の「医療機器 メールマガジン」に掲載されたMONOist/EE Times Japan/EDN Japanの編集担当者による編集後記の転載です。


医療ITとの連携なくして革新的医療機器は生まれない

 MONOist医療機器フォーラムで新連載が始まりました。「医療機器開発者のための医療IT入門」です。

⇒連載「医療機器開発者のための医療IT入門」

 医療ITというと、連載の第1回記事で紹介したような病院情報システムや、電子カルテシステム、臨床情報システムの1つである医用画像情報管理システム(PACS)などを思い浮かべる方が多いでしょう。実際に、病院向けの医療機器/システムの展示会である「国際モダンホスピタルショウ2015」(2015年7月15〜17日、東京ビッグサイト)の展示は、これら医療ITが中心でした。

 「医療」「IT」ですから、医療分野向けの情報システムというイメージが強く、医療機器の開発そのものには関係しないというイメージもあるかもしれません。しかしこの数年、製造業が革新的製品を生み出すための鍵になっているのが「ITの活用」です。

 工場における生産革新では「インダストリー4.0」や「インダストリアルインターネット」、自動車では「コネクテッドカー」や「自動運転車」などが代表例でしょうか。「IoT(モノのインターネット)」や「ビッグデータ」というIT業界のバズワードは、既に製造業を根幹から変えつつあるのです。

 医療分野もその例外ではありません。

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