TransferJet搭載SDHCメモリーカード、東芝から発売 : 組み込み開発ニュース
東芝が近接無線転送技術「TransferJet」を搭載したSDHCメモリーカード「SD-TJA016G」を7月より販売開始する。
東芝は2015年6月30日、4.48GHz帯を使用する近接無線転送技術「TransferJet」を搭載したSDHCメモリーカード「SD-TJA016G」を同年7月31日より販売開始すると発表した。
16GバイトのSDHCメモリーカードに、最大転送速度560Mbps(実効速度375Mbps)という高速転送が可能なTransferJetを搭載、デジタルカメラに装着すれば、カードをカメラにセットしたままで、タブレットやPCなど対応機器へ近づけるだけでの高速転送を行える。
「TransferJet」を搭載したSDHCメモリーカード「SD-TJA016G」
データ転送については転送用ソフトウェアをPCあるいはスマートフォン/タブレットにインストールしておく必要があり、未転送のデータを全て転送する「一斉送信」と、任意のデータのみを転送する「選択送信」が用途に応じて選択できる。
NTTドコモのスマートフォン「ARROWS NX F-04G」にはTransferJet機能が搭載されている他、東芝からはWindows PC/Android/iOS用の転送アダプターが用意されている。
iPhone/iPadに対応するTransferJetアダプター
東芝は2015年1月、iPhone/iPad/iPodに近接無線転送技術「TransferJet」の機能を追加するアダプター「TJM35420LT」を2015年春から発売すると発表した。
いまさら聞けない SDメモリーカード入門
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デジタルサイネージとTransferJetを組み合わせたコンテンツ転送システム
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「TransferJet」が普及の歩進める、乱立する近距離高速無線で存在感
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