超音波カテーテルなどにFPCを提案、スリーエムが医療機器分野に注力:MEDIX2015
スリーエム・ジャパンは、「第6回 医療機器 開発・製造展(MEDIX2015)」において、高度化する医療機器向けに展開を図っているフレキシブル回路基板(FPC)を展示した。
スリーエム・ジャパンは、「第6回 医療機器 開発・製造展(MEDIX2015)」(2015年6月24〜26日、東京ビッグサイト)において、高度化する医療機器向けに展開を図っているフレキシブル回路基板(FPC)を展示した。
同社は、FPCの高密度配線や多層配線、多層配線における高精度位置合わせ、ポリイミドエッチング/レーザーによる基材フィルム加工など、FPCの受託製造で高い技術力を持っている。高密度かつ長尺のFPCや、熱伝導接着材や埋め込みキャパシタ材料といった高機能材料と複合させたFPCなどにも対応できる。
スリーエム・ジャパンが展示したFPCのサンプル。右側のFPCは、茶色の部分に、40μmピッチで16芯の配線を行っている(クリックで拡大)
これらのFPCの技術を医療機器向けに展開していく。医療用イメージセンサーのフライングリードや両面配線、超音波カテーテルの長尺対応や配線接続の簡素化、超音波診断装置プローブの高密度配線や折り曲げ性向上といった用途で提案を進めるとしている。
医療機器分野での提案内容(クリックで拡大) 出典:スリーエム・ジャパン
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