東芝産業機器システムでは、高効率規制に対応したトップランナーモーターを中心に出展。標準型のモーターに加え、減速機を接続したギヤモーターなど関連製品の豊富さをアピールした。産業用モーターは、カスタマイズを加えて利用されることが多いが、関連製品を豊富に用意することで、さまざまなニーズに応えたトップランナーモーターを用意できる点を訴求した。
一方で、IE3基準以上の高効率化も進めており、IE4クラスの基準を達成した3.7kWの誘導モーターを参考出展した。
東芝産業機器システム モータドライブ事業部 モータ・ドライブ企画部 モータ企画・マーケティング担当 担当課長の有冨克彦氏は「2013年のSCFでベースとなるトップランナーモーターを出展。今回はギヤモーターなど応用製品を用意できたことがトピック。産業用モーターはそのままで利用するケースは少なく、セットメーカーの要望に柔軟に応えていくことが重要になる。その意味で豊富な応用製品を用意することで、幅広いニーズに対応できる点を強みとして訴えていく」と話している。
富士電機もトップランナー基準に対応したプレミアム効率モーターのラインアップを出展。ギヤモーターを銀、通常モーターは黒として出展し注目を集めた。
富士電機 パワエレ機器事業本部 生産統括部 鈴鹿工場 回転機部 設計課 主査 長谷川正明氏は「トップランナーモーターの規制開始(2015年4月)に向け、セットメーカーにとって、今はサンプル出荷および試験の時期に当たる。ここでラインアップがそろったことをアピールしていく。モーターの需要は特機などカスタマイズするものが多いので、ニーズに応える柔軟性を訴えていく」と話している。
ABBは、IE5クラスを実現可能とする高効率モーター技術を紹介。モーターとインバータ技術で実用化したマグネットフリー、レアアースフリーの高効率モーター「SynRM」および「SynRM2」をアピールした。
ABBの広報・渉外責任者である又吉智子氏は「日本ではあまり産業用モーター市場に食い込めているとは言い難いが、グローバルでの高効率モーターの実績を生かし、さらに国内でも採用を増やしていきたい。グローバルでのサポート体制を持ち、日本のセットメーカーが海外展開する際にもしっかりサポートを継続できることが強みだ」と語っていた。
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