セイコーエプソンは、車載向けUSBハブコントローラIC「S2R72A4シリーズ」として、実装面積と高さを従来製品より約40%低減した48ピンQFN小型パッケージ品を製品化した。
セイコーエプソンは2013年6月25日、車載向けUSBハブコントローラIC「S2R72A4シリーズ」に、実装面積と高さを従来製品より約40%低減した48ピンQFN小型パッケージ品を追加し、サンプル出荷を開始した。
2009年発売の車載向けUSBハブコントローラIC S2R72A4シリーズは、5m以上という長いUSBケーブルでも安定した通信が行える送受信性能を備えるという。「長いUSBケーブルを利用して、カーナビゲーションシステムなど車内前方の機器と、後部のモニターや音響機器などを接続し、安定通信できる点を高く評価され、多くの車載機器メーカーに採用されている」(同社)とする。
今回の新製品は、各種車載機器で高まる小型化ニーズに応えたもの。新製品のサイズは、7.0×7.0×1.0mm。従来の48ピンQFP小型パッケージ品と比べ、実装面積、高さともに40%低減した。
−40〜+105℃の車載用途に対応した動作温度範囲を保証する他、設計/工程管理においてFMEA(Failure Mode and Effects Analysis:故障モードと影響解析)などを実施し、検査工程でも全量稼働試験を行うなどの各種品質管理手法を導入して、車載品質を実現しているという。
ポート数は、アップストリームポートが1本、ダウンストリームポートが4本(ハイスピードポート2本、フルスピードポート2本)。アップストリームポートをUSBフルスピードに固定し、USBハイスピード非対応のUSBフルスピードハブとして使用できる。これにより、接続先ホストがUSBハイスピード対応仕様でも、EMI/EMC低減や低消費電力動作化を狙って、USBフルスピードに固定できるようになる。
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