工場ハックでは、まず参加者に工場全体を回ってもらう。扱っている廃棄物の種類や処理方法などを一通り見学する。その後は自由行動になる。
工場のあちこちにワークショップコーナーが設けられているので、好きなところに参加する。
そこでは、以下のような作業を体験できる。
中でも人気なのは、金属プレスだという。空き缶、一斗缶などのリユースが難しい金属部品を、プレスして輸送しやすいカタマリにする体験だ。アクション映画などではおなじみだが、実際に目にすることは少ない、マグネットクレーンの操縦席に座れるのだ!
操縦席に座り、横で教えてくれるナカダイのスタッフの指示通りにボタンを押すと、金属が一気にクレーンに吸い付けられる。そのまま移動し、プレス機の上で磁力をオフにすると、ものすごい音を立てて空き缶が落下する。
何度か空き缶を落として、プレス機がいっぱいになると、プレス機を作動させて空き缶を圧縮し、金属のブロックが排出される。
発泡スチロールや蛍光灯など、かさばる廃棄物は、なるべく小さくして輸送したい。発泡スチロールは専用の機械で一度溶かして圧縮する。蛍光灯は破砕して圧縮した方が処分しやすいが、中に水銀を使用しているので、破砕には専用の機械が必要になる。この蛍光灯の破砕も体験できる。
「金属だけ」「発泡スチロールだけ」のように1種類の素材にまとまったモノは、そのままか輸送しやすいように加工されて再利用されるのだが、「イス」や「コンピュータ」のように、複数の素材がまとまったモノは分解して素材ごとに分ける必要がある。プロ用の電動ドリルとかを借りて、手当たり次第にモノが分解できる。それが「分解ワークショップ」だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.