図4は温度プロファイルを施したその効果を示したものである。図中の初期((11))はフラックス残渣が荒れている。1度目の調整((12))でフラックス残渣は改善傾向にあるが、フィレット光沢がない。2度目の調整((13))でフラックス残渣及びフィレット光沢と滑らかさは改善されている。
また、図5の(A)は耐熱性の高いフラックスを用いてプリヒートを長くした通常の温度プロファイル、(B)は同じはんだを用いてプリヒート部を短くした状態、(C)は(B)の温度プロファイルで熱反応の速いフラックス(はんだ)を用いたものである。
長いプリヒートを用いる場合はフラックスが劣化する。はんだ量の多いリード部は比較的フィレット状態は良いのであるが、はんだ量の少ない部分ではフラックスの劣化が見られる。外観上は検査機を通過してもボイドの恐れが多く、使用環境下では市場トラブルを起す可能性が多い。しかもその原因も解明するのが難しくなる。
上記事例での温度プロファイルの判断基準は、フラックス残渣の形状とフィレット状態である。
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