「レクサスGS」の新モデルに採用された「竹ステアリングホイール」。猟銃製造の老舗として知られるミロクの木材加工技術により、“本物志向”のオーナーを満足させる仕上がりとなっている。
東海理化は、「第42回東京モーターショー2011」(一般公開日12月3〜11日、東京ビッグサイト)において、トヨタ自動車の高級セダン「レクサスGS」の新モデルにオプション採用される予定の「竹ステアリングホイール」を展示した。
2012年初頭に国内販売を予定している「レクサスGS」の新モデルは、竹を用いた竹ステアリングホイールとウォールナットを用いた「ウォールナットステアリングホイール」をオプションとして用意している。これら2つのステアリングホイールの、竹とウォールナット部の加工については、猟銃製造の老舗で知られるミロクと東海理化の合弁企業であるミロクテクノウッドが担当した。一方、東海理化は、ステアリングホイール全体の設計と樹脂/金属部分の加工、表面処理などを担当している。
展示では、竹ステアリングホイールに用いる竹から、竹材の切り出し/加工、結束した竹材の曲げ、曲げた竹材の加工、ステアリングホイールの樹脂/金属部分に組み付けた竹材に対する表面加工という一連の流れを確認することができる。
「レクサスはオーナーの“本物志向”に応えることを重要視している高級車ブランドだ。ミロクの木材加工技術と東海理化のステアリングホイールに関するノウハウを融合することで、レクサスにふさわしいステアリングホイールを提供できたと考えている」(東海理化)という。
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