東京モーターショー2011の出展情報が明らかになった。スズキはレンジエクステンダータイプのEVの他、環境対応の二輪車を出展する。日産自動車は用途の異なるEV3車種をそろえた。
スズキと日産自動車は2011年11月8日、相次いで「東京モーターショー2011」(2011年12月2〜11日、東京ビッグサイトで開催)の出展内容を発表した。両社とも電気自動車(EV)などの環境対応車を重視した内容になっている。
スズキは、四輪車を4車種出展し、そのうち2つが、EVだ。
「Q-Concept(キュー・コンセプト)」(図1)は二輪車と四輪車の中間の用途を狙ったEV。用途は、半径10km以内の生活圏移動だ。全長2.5m、全幅1.3mと小さいため、駐車スペースは一般的なセダンの3分の1ですむ。1充電当たりの走行距離は50km。最高速度は時速60kmだ。
「スイフト EVハイブリッド」は、レンジエクステンダー型のEVである(図2)。走行に必要な駆動力は全てモーターが生み出す。二次電池(蓄電池)内の電力がなくなった場合、ガソリンエンジンが発電し、二次電池を充電する仕組みだ。二次電池が100%充電されていた場合、ガソリンを使わなくても約30km走行できる。
スズキによれば、小型乗用車の日常の走行距離は20〜30km(日本国内の場合)であるため、日常使う範囲では純粋なEVとして走行できることを目指したという。このように設計すると、搭載する二次電池の容量を引き下げることができ、軽量で低コストなEVが可能になるという。さらに充電時間が短くなるというメリットも挙げた。
スズキは二輪車も5車種出展し、そのうち2車種が環境対応車だ。1つは電動スクーター「e-Let's」、もう1つは燃料電池スクーター「バーグマン フューエルセル スクーター」である(図3、関連記事:燃料電池スクーターの実証実験を開始、北九州市が350km走行可能なスズキの車両を使用)。
次に、日産自動車の出展内容を紹介する。目玉はスマートフォンから呼び出し可能なEVだ。
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