電流検出用の表面実装型抵抗器、使用温度範囲は−65〜170℃

» 2011年09月02日 00時00分 公開
[EDN Japan]

 Vishay Intertechnologyは2011年8月、表面実装タイプの抵抗器「WSLP2726」と「WSLP4026」を発表した。同社が、「Power Metal Strip」と呼ぶ、全溶接構造を持つ抵抗器の新製品である。主に、スイッチング電源やリニア電源、車載機器、計測機器、パワーアンプなどにおける電流検出回路の用途に向ける。すでに量産を開始しており、標準的な納期は6〜8週間。


 WSLP2726とWSLP4026は、ニッケル/クロム合金もしくはマンガン/銅合金ベースの固体抵抗素子を用いており、温度係数は20ppm/℃以下と小さい。このため、−65〜170℃という幅広い使用温度範囲を備えている。車載電子部品の品質規格であるAEC-Q200に準拠する品種も用意されている。また、インダクタンス値が0.5nH〜5nH、熱起電力(EMF)が3μV/℃と小さいことも特徴となっている。

 外形寸法は、WSLP2726が6.9mm×6.6mm×3.0mm、WSLP4026が10.1mm×6.6mm×3.0mm。品種としては、定格電力が5Wと7W、抵抗値が0.5mΩ/1.0mΩ/2.0mΩ、抵抗値許容誤差が1.0%/5.0%の範囲から選択することができる。

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