新書サイズのフルHD対応デジタルサイネージプレーヤーコンテックとミラクル・リナックスが共同開発

コンテックとミラクル・リナックスは、小型・省電力でフルHDに対応するデジタルサイネージプレーヤー機器を共同開発し、5月11日より受注を開始する。

» 2011年04月26日 16時15分 公開
[八木沢篤,@IT MONOist]

 コンテックとミラクル・リナックスは2011年4月26日、小型・省電力でフルHDに対応するデジタルサイネージプレーヤー機器を共同開発し、5月11日より受注を開始すると発表した。

 今回共同開発された製品は、コンテックの小型・省電力の組み込み用パソコン「ボックスピュータ BX210」に、ミラクル・リナックスのデジタルサイネージ向けソフトウェア「Embedded MIRACLE Digital Signage Edition」を搭載したもので、ネットブック並みの省電力を実現しながら、フルHD動画の再生に対応するという。

デジタルサイネージプレイヤー 画像1 デジタルサイネージプレーヤー「DS-210D」
(MIRACLE VISUAL STATION DS210)

 ボックスピュータ BX210は、インテル Atom プロセッサー「Z530」を搭載し、低消費電力および小型化(新書サイズ並み)を実現する他、耐防塵性(ファンレス/スリットレス)や長期安定供給といった組み込み機器に求められる必要条件を満たしている。また、Embedded MIRACLE Digital Signage Editionにより、フェードイン、フェードアウト、クロスフェードなどの静止画の演出効果や動画切り替え時のシームレスな再生、H.264動画再生、滑らかなテロップ挿入など、デジタルサイネージを実現する上で必要となる各種機能や、自動復旧、コンテンツ制作・配信といった支援機能も備える。

ソフトウェアプラットフォーム構造 図1 ソフトウェアプラットフォーム構造

 両社は、昨年(2010年)よりデジタルサイネージプレーヤーの製品化に向けた協業を進めており、今回共同開発した製品を日本国内だけでなく、海外市場にも展開する計画だという。また、両社は今回の取り組みを皮切りに、産業向け製品の開発、供給、長期サポートを軸とした体制を構築し、より広範な事業提携へ発展させていくとしている。

ミラクル・リナックス 販売商品名 MIRACLE VISUAL STATION DS210
コンテック 販売商品名 デジタルサイネージプレイヤー DS-210D
価格 オープン価格
受注開始/出荷開始 2011年5月11日/2011年7月予定
※販売は両社それぞれの販売チャネルを通して行われるとのこと

 なお、本製品は、「第14回 組込みシステム開発技術展(ESEC2011)」、および「デジタルサイネージジャパン 2011」のコンテック・ブースにて展示する予定とのこと。

第14回 組込みシステム開発技術展(ESEC2011)開催概要

会期 2011年5月11日(水)〜13日(金)
時間 10:00〜18:00(13日は17:00に終了)
会場 東京ビッグサイト
コンテック・ブースNo. 西展示棟 西10-2


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