リチウムイオン二次電池用負極材の需要増に対応するため北九州市に年産700トンの新工場を建設し、生産能力を3倍以上に引き上げる。
日本パワーグラファイトは2月28日、リチウムイオン二次電池用負極材の需要増加に対応するため、福岡県北九州市若松区に新工場を建設すると発表した。
新工場の生産能力は年間700トンで、現在の生産設備と合わせて年産1000トン体制になる。投資額は約10億円で稼働開始は2012年3月の予定。この新工場建設は経済産業省の平成22年度「低炭素型雇用創出産業立地推進事業」の補助対象事業に採択されているほか、北九州市と福岡県からも助成金などの支援を受けるとしている。
日本パワーグラファイトは日本コークス工業と住友商事の合弁会社で、2010年4月に設立されたリチウムイオン二次電池負極材を製造・販売を手がけている。出資比率は日本コークス工業60%、住友商事が40%。日本パワーグラファイトが生産する負極材は安価な天然黒鉛をベースに独自技術で表面処理することで、低価格で高容量、高い安全性、長寿命を実現し、EV用や家庭用定置型の蓄電池に適するとという。
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