米Intersil社は、ハイブリッド車(HEV)や電気自動車(EV)などに搭載される大容量の2次電池モジュール向けの電池監視IC「ISL78600」を発表した。すでに量産を開始しており、1万個購入時の単価は6.50米ドル。車載ICの品質規格であるAEC-Q100に準拠している。
ISL78600を1個用いれば、直列に接続した6個から12個までの2次電池セルの電圧を監視することが可能だ。また、デイジーチェーン接続によって同製品を多段に接続することで、13個以上の2次電池セルの電圧を監視することもできる。ISL78600の最大の特徴は、デイジーチェーン接続で利用する際に、それぞれの間を差動信号で結ぶことにより、高電圧/大電流に起因するノイズに対して高い耐性を備えていることである。
また、同時に発表したIC「ISL78601」と組み合わせて利用することにより、自動車向けの機能安全規格ISO 26262のASIL Cに求められる要件を満たすことができるようになる。
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