ダッソー・システムズ代表取締役社長の末次朝彦氏によれば、クラウド環境下でのPLMシステムの運用が現実的になってきており、IBMが提供する信頼性の高いシステムプラットフォームは今後より重要なものになってくるという。
ダッソー・システムズは2010年4月7日、日本のプレス向けに「事業拡大に関する記者説明会」を開催した。2009年10月26日に発表した、IBMが所有するダッソー・システムズ製品ポートフォリオおよび顧客契約関連資産を含むダッソー・システムズ製品群の営業および顧客サポート部門の買収・統合が完了したことを受けてのもの。
登壇した同社代表取締役社長 末次 朝彦氏が「IBMとダッソー・システムズのパートナーシップは“第5段階”に入った」と語るように、同社とIBMのパートナーシップは、市場の動向に併せてさまざまな形態で継続してきた。
直近では、2007年12月の記事にあるように、両社の販売チャネル再編が行われていたが、IBMの持つ販路とダッソー・システムズの持つ販路の2経路が混在するなど、パートナーや顧客から見て複雑なものになっていた。今回のIBM PLM事業部門買収・統合により、IBMはハードウェアやミドルウェア、ダッソー・システムズは同社製品群のサポートを行うことになり、利用者から見るとシンプルな体系になったといえる。
末次氏はまた、「例えばクラウド環境下でのPLMシステムの運用は現実的なものとなってきている。IBMが提供する信頼性の高いシステムプラットフォームは今後より重要なものになってくるだろう」と語り、同社の「IBM Gloval Alliance Partner」としての関係はいっそう強化していくとした。
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