日産自動車が2010年度に発売する電気自動車とハイブリッド車に搭載予定のリチウムイオン電池の量産試作を開始した。
日産自動車、日本電気、NECトーキンの合弁会社であるオートモーティブエナジーサプライ(AESC)は7月16日、同社座間事業所で自動車向け高性能リチウムイオン電池の試作を開始したと発表した。
AESCのリチウムイオン電池は、ニッケル水素電池の約2倍のエネルギー密度を持っており、ラミネート型セルからなるモジュールを組み合わせることで、自動車の居住スペースを圧迫せず燃費向上にも繋がる。NECグループ開発の熱安定性の高いマンガン系正極を使用しており、実車走行試験において10万キロメートル以上を走行できる長寿命を確認したという。
逐次量産体制を確立する予定で、年間1万3000台分相当で生産を開始し、2011年度までに年間6万5000台分に引き上げる。このAESC製リチウムイオン電池は、日産自動車が日本と米国で2010年度に投入予定の電気自動車とハイブリッド車に採用される予定で、さらに世界中の自動車メーカーを対象に販売していくとしている。
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