ボールの運動軌跡が簡単に計算できるの?ピタゴラスイッチの計算書を作ろう(3)(4/4 ページ)

» 2008年11月06日 00時00分 公開
[岩淵 正幸/技術士(機械部門),@IT MONOist]
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問題1の解答

 前回の演習問題1で、転がり摩擦損失は位置エネルギー換算で、

   Eloss/(mg)=17.5mm

である。

 曲線スロープ始点Aからゲート衝突点までの段差は、

   (50+17.4)mm

である。

 だから、エネルギー損失を含めたトータルの段差は、

   50+17.4−17.5=49.9mm

である。

従って、ゲート衝突直前のボールの速度vB,bは(3-5)から、

である。

(3-33)から

であるから、(3-19)から、

よって、

   θmax=70.4°

 エクセルを使って、(3-36)から、ゲートと衝突した後のボールの移動距離を推定すると0.144秒後に13.1mm移動して、そのときの開度は約33.3°であることが分かる。

問題2の解答

 ボールが床と衝突する直前の速度vbはエネルギーの式から、

だから、

 同様に、衝突後の速度vcは、

である。

 従って反発係数は、

で計算できる。

 ビデオからH=300−12=288mm、h=210−12=198mm程度だから反発係数eは、

 およそ

である。

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