Inventor2009の3次元モデルをXVLで軽量化ラティスとオートデスク、新製品発表

» 2008年05月27日 00時00分 公開
[上口翔子,@IT MONOist]

 ラティス・テクノロジーとオートデスクは2008年5月26日、オートデスクの製造業向け3次元設計ソフトウェアの最新版「Autodesk Inventor 2009」に対応した「XVL Convertor Plug-in for Inventor」を2008年6月30日から出荷開始すると発表した。価格は20万円(税抜き)から。

 ラティス・テクノロジーの同製品を利用することで、製造業向け3次元設計ソフトウェアAutodesk Inventorシリーズの最新版で作成したファイルを、同製品のメニューからXVL形式のファイルに変換できる。

 XVL(eXtensible Virtual world description Language)とは、ラティス・テクノロジーの開発したデータ形式だ。VRML(Virtual Reality Modeling Language)やIGES(Initial Graphics Exchange Specification)といった3次元フォーマットに比べて100分の1程度までデータを軽量化し、かつ高精度に表示できるという。

 営業部門のプレゼンテーションやカスタマーサービス部門で活用される3次元画像入りの保守マニュアル作成などの業務で活用できるという。また、設計部門に蓄積された3次元モデルデータを基に、設計部門以外でも設計データを検証できるという。

 現在は自動車産業界を始め、大規模なアセンブリデータを扱う業種を中心に普及が進んでいる。

 また、今回出荷開始する製品に加え、Inventorの複数のデータを一括してXVL形式に変換するコンバータ「XVL Converter Light for Inventor」をラティス・テクノロジーより今夏出荷予定だ。Inventorを稼動しない夜間などに変換作業をバッチ処理できるとのことだ。

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