「PLM Online for All」がコンセプト、ダッソーのPLM新バージョンV6は「PLM 2.0」PLMニュース

V6に含まれるPLMソリューション製品は、CATIA、DELMIA、SIMULIA、ENOVIA。今回同時に発表された「ENOVIA MatrixOne 10.8」は、PLM 2.0をサポートする初のV6対応ソリューションだ。

» 2008年01月31日 10時00分 公開
[上島康夫,MONOist]

 ダッソー・システムズは2008年1月31日、PLMプラットフォームの新バージョンとなるV6の概要を発表した(2008年1月24日に仏シュレーヌで発表済み)。

 V6プラットフォーム上に展開されるソリューションのコンセプト「PLM 2.0」について、同社社長兼最高経営責任者のベルナール・シャーレス氏は、「Webの世界においてWeb 2.0が持つのと同じ意味合いをPLMの世界にもたらすもの」と語る。「PLM online for all」(あらゆる人がオンラインで利用できるPLM)、つまりネットワークでつながるすべての関係者(設計者、サプライヤー、エンドユーザー……)の誰もが3D環境で製品情報をバーチャル体験することで、製品開発の効率を向上させる狙いだ。

 この新しいプラットフォームが提供する価値として、

  • IP(知的資産)を管理する単一のPLM統合プラットフォーム
  • グローバルなコラボレーティブ・イノベーションの実現
  • オンラインによる創造とコラボレーション
  • ライフ・エクスペリエンス
  • Ready-to-useのすぐに使えるPLMビジネスプロセス
  • 所有コスト(TCO)の低減

が挙げられている。

 V6に含まれるPLMソリューション製品は、CATIA、DELMIA、SIMULIA、ENOVIA。今回同時に発表された「ENOVIA MatrixOne 10.8」は、PLM 2.0をサポートする初のV6対応ソリューションで2008年2月に利用可能となる(そのほかのソリューションは2008年5月に利用可能となる予定)。

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